次亜塩素酸水はインフルエンザ予防に効果あり?!

そしてこちらも最近よく耳にする「次亜塩素酸水」…
果たしてインフルエンザの予防になるのでしょうか?

「次亜塩素酸水」は、2006年6月より厚生労働省に認められた食品添加物の一つで、食品添加物の中でも「殺菌料」といわれる殺菌効果を目的とした物質です。
因みに、「ハイター」や「ミルトン」などでおなじみの「次亜塩素酸ナトリウム」とはまた別物です。

次亜塩素酸水は、インフルエンザウイルスやノロウイルスなどにも殺菌・不活化効果が認められますが、有効塩素濃度(殺菌・不活化することが可能な塩素濃度)が規定未満の場合では効果が不十分となるため、使用前にしっかり確認することが大切です。

厚生労働省の公表資料によりますと、有効塩素濃度が40ppm以上であれば10秒でインフルエンザウイルスを不活化できるとあります。
次亜塩素酸水は200~500ppmの濃度で販売されていることが多いため、まずは各製品の説明書に従って濃度を希釈すると同時に、40ppm以上ということを念頭に置いていただくと良いでしょう。

ちなみに、手頃に入手できる塩素系漂白剤、たとえば『キッチンハイター』などの次亜塩素酸ナトリウムは、インフルエンザウイルスの不活化には1000ppm以上の濃度が必要になります。
同製品の場合は、水1Lに対しキャップ2杯(50ml)を希釈して使用することになりますよ。
参照:花王株式会社

次亜塩素酸水、次亜塩素酸ナトリウムは、主成分は同じであっても各メーカーの各商品により、主成分の呼び名や添加物が違いますので、まずは製品に記載の使い方に従ってください。
詳細な記載がない場合は、各メーカーのサイトで殺菌・不活化のための使用方法を確認してくださいね。

次亜塩素酸水の安全性は?

「厚労省が認めた食品添加物だから100%無害!!」 とは思わないでください。

厚労省が出している「使用基準」には、「次亜塩素酸水は、最終食品の完成前に除去しなければならない」と書かれており、また、食品安全委員会における「食品健康影響評価結果」では、「次亜塩素酸水は、使用後、最終食品の完成前に除去される場合、安全性に懸念がないと考えられる」と書かれております。

つまり、100%無害であるという保証はないということです。

生成方法が規定されています

厚労省は、次亜塩素酸水の成分規格を定めており、その生成方法に関しても詳細に規定されています。

参照:厚生労働省資料

しかしながら、国内で販売されている次亜塩素酸水には色々な製法で作られた製品が出回っているようで、それらをご使用の際はメーカーの指定する用量用法を守って自己責任で使うしかないようです。

調べてみると、インフルエンザの予防法も色々あるものですね~
みなさんもインフルエンザに対する予防法を実践し、健康な毎日をお送りください!!