人生の長さも関係するワクチンの効果

注意点として以下の2つがあります。

接種時期はぎりぎりでは間に合わない

予防接種を受けてからインフルエンザに対する抵抗力がつくまでに2週間程度かかります。
受験の時期ぎりぎりに受けると間に合わないかもしれません。なお効果が持続する期間は3ケ月とも5ヶ月間ともいわれています。
副反応のことも考えて早めの対応をおすすめします。
一般的には遅くとも、流行する前の12月中旬までというところでしょう。

子どもが2回打つ理由
接種量が一回では不十分だからではなく、今まで生きてきた中でできている免疫が少ないからという理由です。
2回打ってさらに型が合う可能性を上げるということです。
大流行を防ぐためにも、また重症化しないためにも、医師の言われることは聞いてくださると…嬉しいです。

接種にかかる料金は?

インフルエンザ予防接種は『自由診療』
主婦たちの会話の中で話題なのが料金です。
医療機関によって値段が違うからで当然ですよね。
なぜ違うかについてご説明します。

こういった予防のための処置については保険適用がされない自由診療扱いになります。
つまり各医療機関によって値段設定は自由です。
原価に上乗せする金額は経費次第で人件費などかかる医者の場合は高くなる傾向がります。
また医師会に入っているか否かで、大量に仕入れられたところから分けてもらえるかどうかが決まり、原価自体が違うということが考えられます。
値段は一般的には1回3000~4000円でしょう。2回接種の子どもについては2回めは安く、または無料というところもあるようです。

副作用・熱・卵アレルギー

赤み・腫れ・痛み

気になる副作用ですが、一番よくいわれるのが、注射をしたところの赤み、腫れ、痛みなどです。
また微熱が出たり、寒気がしたりといったこともあります。
頭痛や全身のだるさなど風邪と似た症状が出ることも。
通常2~3日のうちに治りますからその間は無理せずしばらく様子を見てください。

また接種予定日に微熱があった場合ですが、鼻水や咳などの気になる症状がなく、37.5℃未満であれば受けることができます。
気になる症状がある場合は病気の前段階である場合が考えられ、後の高熱や悪化につながりますから予防接種はできません。

卵アレルギー

もうひとつ注意していただきたいのは、卵アレルギーがある方の場合です。
インフルエンザワクチンは卵を使って培養されているので、卵由来の成分が微量ですが残っています。
卵アレルギーのある方の場合、じん麻疹になる、アナフィラキシー・ショックが出るなどの可能性があります。
摂取前に必ず医師と相談してください。

 接種日の過ごし方(運動・お風呂・飲酒)

おとなしく過ごしてくださいと言いたいところですが、大人ともなると自分の自由にはできないときもありますよね。
ですから接種日を決める時点で、テニスなどの約束を入れていない、飲み会などがないなど日を選んでほしいです。
次の日だったら大丈夫としたいところですが、目安としては24時間以内は運動や飲酒は避けていただきたいですね。
夕方に予防接種をしてすぐ次の日、早朝からテニスというのはおすすめしません。

入浴については、接種後1時間たっていれば問題ありません。

いずれにせよ、熱が出たなどの副反応が見られた場合は決して無理はしないでください。

他のワクチンと同時接種は可能?

結論からいえば、可能です。むしろ最近では推奨する傾向にあります。
ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがあり、それぞれ空けるべき間隔は決まっています。

生ワクチン

  • BCG
  • 麻疹・風疹
  • 水痘
  • 流行性耳下腺炎など

これら生ワクチンは次の接種まで4週間あけてください。

不活化ワクチン

  • 四種・二種混合
  • 日本脳炎
  • インフルエンザ
  • 子宮頸がん予防ワクチンなど

1週間たてば次のワクチンが接種できます。

まとめ

同時接種はそれぞれの効果を弱めることはありませんし、体への副反応が増大することもありません。
ご安心ください。

欧米では生後2か月でも6種類、米国では1歳の時にインフルエンザワクチンを含め最大9種類が同時接種されるとも聞きます。
赤ちゃんのときから体自体が大きいからなぁなんて思いますし、だから日本人も同じ程度してもよいと短絡的には言いませんが、やみくもに心配する必要はないですね。

余談ですが、副反応などを心配しすぎて予防接種の有用性が二の次になり、ワクチンの恩恵を受けられない結果になることは残念なことです。
ですが、万が一の可能性を少しでも減らすためにも問診表の記入は正直に慎重にですよ!
急いで一気に丸をつけて医者に駆け込むということのないように、です。