こんにちは!橋本総合病院に務める新人研修医のめぐみ、25歳です。インフルエンザA・B・C型の症状に関しては、私の方から解説させていただきますね!

最近、心あったまるできごとなどありましたか?
仕事、仕事で忙しいですが、ほっこりしたいですねぇ。
ネコ飼おうかな…迷ってます^^

インフルエンザA型の症状

インフルエンザAさて「インフルエンザが猛威をふるっています」とニュースになることが、ときどきありますね。
毎年冬になると流行するインフルエンザですが、数年に一回、大流行するのには実は理由があります。
簡単にいえば、毎年の流行はA型とB型なのですが、特にA型は突然変異をしてその亜型のかたちを変えやすいため、時に予測された亜型のワクチンが効かず、大流行に発展するのです。

そもそも複雑なインフルエンザのお話。
このサイトでは分かりやすく説明していきたいと思います。

まずこのページでは、インフルエンザの特に症状や熱についてお伝えします!

インフルエンザA型の主な症状とは?

  • 急な高熱
  • 全身の関節痛や筋肉痛
  • 悪寒や寒気(さむけ)
  • 頭痛

インフルエンザB型の症状

インフルエンザBB型、C型は少し違います。
それぞれの症状の特徴をいくつか挙げますね。

  • 高熱(熱があまり出ないこともあります)
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 吐き気
  • 全身の倦怠感
  • 頭痛など

インフルエンザC型の症状

インフルエンザC

  • 大量の鼻水
  • 鼻づまり
  • 発熱(ただし微熱)
  • くしゃみ
  • 喉の痛み
  • 咳など

 

いかにもインフルらしい症状が出るA型とは少し違いますね。
B型は下痢や嘔吐があるのでノロウイルス?とも疑われ、C型は一般的な鼻風邪と済ませてしまいがち。
それで適切な処置が遅れることがよくあるんですよ。

実はC型は、ウイルスに変異性がないため、一度かかると一生涯の免疫ができます。
よって子どもの頃にかかると(しかもC型に感染したと知らずにいつの間にか)、大人になってかかることはめったにありません。

ということで、注目すべきはA型とB型になります。
その違いを簡単に書くと…。

A型とB型の違い

流行のしかた

A型は毎年のように流行し、B型は毎年ではありませんが数年おきに定期的に大流行します。

症状

A型は高熱、体の痛み、頭痛とはっきりしています。
B型は下痢や吐き気など消化器官に症状が出ることが多いですが、熱はさほど出ないので、会社や学校を休むか迷いつつ、行ってしまうこともできますね^^;

・・・学生時代に吐き気があってしんどかったけど無理に行ったあのときは、実はインフルだった?!

受診のタイミング

受診のタイミング

インフルエンザかどうかの検査は、感染後12時間以上たたないと正しい結果が出ませんが、薬は48時間以内に服用した方がよいですよ。
早すぎても遅すぎてもいけないということで、考えすぎると迷いますね。

そこで症状によってのタイミングの測り方をお伝えします。

高熱、悪寒、頭や体の痛みなどが明らかにあればA型の可能性が非常に高いので、12時間前後の経過で受診してもよいでしょう。
検査のタイミングとして早すぎたとしても、世間の流行度合いや明らかな症状があればインフルエンザと診断され、保険適用にて薬が処方されることがほとんどです。

明らかな症状← これ、大きなポイント!

なんとな~くな症状だと、「出直してください」と医師としては言わざるを得なくなります。
もしくは本人の希望により、保険適用にならずとも『予防投与』としてインフルエンザの治療薬を処方することはできますので、皆さんのおかれた環境やお財布と相談して決めてくださいね。

治療薬に関しては、薬剤師キリコさんの記事を参考にしてくださいね~
→ 治療薬

吐き気や下痢が続く場合、できる限り早めに受診したいところですが、早すぎると「検査のために明日もう一度来てください」とお伝えしないといけないんですよね。
症状が出てから12時間以上~48時間以内の受診をお勧めします。

ノロウイルスかインフルエンザB型かの正しい判断をしたいからです。

感染経路の違い

A型は自然宿主からのことが多く、種類もさまざまです。
自然宿主とは、たとえば馬やネズミなどの動物の体内ではただ存在しているウイルスが、ヒトの体内に入り病気を起こすとき、その動物は自然宿主と呼ばれます。

一方、B型の自然宿主はヒトだけ。
つまりヒトからヒトだけで感染していきます。

無症状のインフルエンザ感染者の対応

B型インフルエンザの場合、微熱もしくは平熱の場合もあります。
また共に出やすい下痢や吐き気も、ふだんから消化器官の弱い人であればインフルエンザまでは疑わず、少し無理して学校や会社に行ってしまいがちです。
(行ってしまったかも、です)
が、実はインフルエンザB型が猛威をふるうといわれるのは、ここに理由があります。
ヒトからヒトに感染すること、高熱や悪寒などがあまりない場合、ふだん通りに過ごしてしまうこと。
で、あっという間に感染が広がってしまうのです。
A型と同じくB型の感染力も強いので、だるさや消化器官の異常があれば、何日も様子を見ないでまずは受診し検査を受けてください。参考)もりにずみ インフルエンザb型の特徴と治療法

その他可能性のある合併症

B型はA型に比べ、合併症を引き起こしやすいので注意が必要です。
原因としては、症状は急激でも治りも早いA型と違い、微熱がしつこく何日も続くといったことがB型にあるからです。
結果、体の回復が遅れ、免疫力が落ちたまま無防備な状態が長く続きます。
これでは次なるウイルスに狙われてしまいますよね。

合併症としては、肺炎が一番多いです。
高齢者の方は特に注意ですね。

その次は脱水症です。
合併症を起こさないためにも、下痢や吐き気が続く場合はイオン水などこまめに摂ってくださいね。