2015年(平成27年)より4価ワクチンへ

赤ちゃんの診察変異ウイルスができるスピードが速いA型、変異がゆっくりで変異ウイルスの種類が少ないB型。
そのどちらにも効くように、最近のインフルエンザワクチンはA・Bの混合型になっています。
以前はA型2種B型1種を合わせて3種類対応、2015年(平成27年)からはA型2種B型2種合わせて4種類対応になり質が上がっています。
その分、原価も上がっています。

 

以下は国立感染症研究所からの引用ですが、詳細なワクチンの『製造株』に関しては、とても細かく分類分け、および名付けられて、毎年厳密に選定されています。

 

平成26年度製造株

A型株
A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/ニューヨーク/39/2012(X-233A)(H3N2)
B型株
B/マサチュセッツ/2/2012(BX-51B)

 

平成27年度製造株

A型株
A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/スイス/9715293/2013(NIB-88)(H3N2)
B型株
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)

 

平成28年度製造株

A型株
A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/香港/4801/2014(X-263)(H3N2)
B型株
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)

 

よ~くご覧いただくと分かる通り、同じA型B型でも、予測に近い株を厳選するため、名前が異なっていますね。

 

これら製造株の決定はだいたい毎年5月~6月に行われていますので、今年 平成29年度もレポートはまだ掲載されておりませんが、既に決まっていることでしょう。